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2008年4月

2008年4月25日 (金)

セッション&曲つくり

セッションから曲を作ることが、なんで「へぇ~」なのか、このブログを書きながら改めて考えてみました。
これを書いているのが2008年4月。ちょうど今発売中の文芸春秋に「脳力革命」っていう脳科学者の先生方4人の長文のインタビュー記事があります。
これがむちゃくちゃ面白い。
人間の創造性、生きる喜びの源は脳と言う臓器だ、ってことで一貫しています。
その臓器をどう使ったら「彼(彼女)」は喜ぶのか、その具体的ノウハウが最新の脳科学に基づいて語られています。
そこに藤原正彦さんという数学者の先生が

「新規分野への参入や新製品の開発などは多かれ少なかれ、これまでに無い着想が必要になってきます。そんなとき、多くの企業では、何かいいアイデアはないかと会議をひらきます。私はこれはだめだとおもうんです。(中略) 画期的なアイデアや大方針というものは、トップなり担当者なりが一人で苦吟し、命がけで考え抜かないと出てこない。そしてある着想を得たら、一人で考えた着想は穴ぼこだらけですから、それを使えるものにするために、みんなで討議するのです」

と語られています。
ヒット曲の作詞作曲者をみると歌手が曲も作っている「シンガーソングライター」のこともあるし、アイドルや俳優が歌っている場合は専門の作詞作曲者がいる。
バンドでヒットを飛ばしているパターンのときは、たいてい歌い手かギターやキーボードが作詞作曲者に名を連ねている。
一人もしくは二人の人間が曲を作るところからストーリーははじまるってわけです。
彼(彼ら)は常に言葉を旅し、メロディーを求めている。
そこから聞き手の感動するような歌詞やメロディーを探し出す。
そのとき他のメンバーは各楽器のスペシャリストとしてその曲をしっかり人に伝わるものとしてアレンジし仕上げる能力が求められる。

つまりバンドのメンバーの中でも図面を引く設計者とそれを作り上げる大工さんは別の役割があるというのが、世間のコンセンサスであり、やっているほうも多分ほとんどのバンドマンはそれを無意識に選択して曲を作っているのだと思う。

それをみみずくずは「せぇ~の」でやるセッションで作るというのだから「へぇ=」なんだろうなと。。。

しかしちょっと違うんだよな

それって「バンドっていったい何」みたいなことだとおもうんですよ。
1:歌詞があって
2:メロディーがあって
3:アレンジがあって
4:それを演奏してってことなんですが
バンドの面白さ、スリリングさ、カッコよさってね
それら楽曲ができるまでの4つの要素が分業制じゃないところにあるんじゃないかとおもうわけです。

自分がノックアウトされたロックの名曲って、その4つの要素が同時進行で出来上がって楽曲として世の中に出てきていると思うわけです。
ツェッペリンやオールマンとかね。
歌詞っていうのは文学作品としての詩のように言葉だけで成り立つものじゃなくてメロディーがあっての詞。
歌い手がいて歌詞があり、メロディーがのっかり、カッコイイアレンジやそれを実現する演奏が全て「音の塊」となってバンっとレコードやステージから出てくる。
聞き手はその一つの音の塊を聞くのが得も言われない快感なわけです。

それは同時進行でメンバー全員が楽曲を作りこんでいったからこそ実現できる世界だと僕は思うんです。
そこに一種独特のバンドでしか成しえない音楽の世界があるように思います。
てか、それらは全て後付けの理屈でして
僕がそう無意識に感じて、そしてそれをカッコイイと身体が反応してしまったんでしょうね。

藤原先生が言われる「トップ」をバンドのメンバー全員で担う。
そこに「バンド」という存在の面白さや危うさやカッコよさやあこがれ、、、
全てが凝縮されているのではないかなぁ~~♪happy01

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2008年4月20日 (日)

メジャーデビュー前 3

みみずくず初ライブが終わって次の練習。
当時レイナ&コウヘイは23才。
ベースのマキちゃんはいくつだっけか。
僕は40才。

あの当時何を喋っていたかはよく覚えていないけど、やたら楽しかったなぁって印象がある。具体的な目標は挙げていなかったけど、あっと驚かせるような音楽を作りたいねって方向がみんな一致していて曲作りはとても楽しかった。

セッションで何の約束も決めずに歌も入れて演奏を反射神経で?やる。
ギターのリフからはじまることもあれば、ドラムやベースのリズムから入ることもある。
歌から入るときもある。
急にリフやコード進行を変えたりもする。
当然、そんなことやればミストーンが出るし、リズムも狂う。
でも気にしない。
音で会話するって発想でどれだけやれるか、みたいなことを試していたんだと思う。

これは今も変わっていないみみずくずの基本的な曲つくりの方法。

当時は僕がとにかくバックビートを刻むことを避けたいって姿勢で叩いていたし
ベースのマキちゃんがフレットレスでしかも、歌を意識しないで音の流れに沿って感じるままに弾いていたから、相当一般的なサウンドとは違いがあったように思う。
コウヘイはそれを面白がって、自分は逆にリズムを刻んでいろいろドラムとベースにやらせていた。

それでは歌はかなり歌いにくかったかもしれないけれど、それで出てくる予期せぬメロディーの面白さもあったと思う。

デビュー当時はセッションから曲を作るっていうと、よく「へぇ~」って顔をされたけれど、
それから10年以上が経つ今でも、なんでそんなに驚いたり感心されたりしたのかがよくわからない。
真っ白なキャンパスに絵を描くってことで言えば、一人でギター片手に鼻歌歌って作曲をするのもバンドメンバー全員でセッションして作曲するのもやってることは同じじゃんっておもうんだけど。
みんな普通にそうしてると僕は思っていた。
だからこそ「バンド」なんとちゃうんってね♪

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