メジャーの世界

2013年12月 8日 (日)

チューニングに関するオチのある話

愛しい人 」の録音はZAK さんのプライベートスタジオで録りました。

エンジニアが自分の理想の音で録りたいために作ったスタジオなので細かいところにすごいこだわりのあるスタジオです。

ドラムはスタジオにあるセットを使わせていただきました。

シンバルは自分のを持っていったのですが、そこにあるISTANBUL のシンバルがすんごい良くて、そのまま使わせていただきました。

スネアはプレミアの4インチ・バーチを使うことになりました。
ローが出ないのですが、独特の音色とアタック音が曲のイメージに合っていました。

しかし、音決めで録ってみるとどうしてもローが足らない。

低音が欲しいときは、まずスネアサイドを緩めるのですが、どうにも4インチでは限界がある。

そのときZAKがブースがら出てきて、親指の爪くらいの大きさの工作に使うようなジェルを打面のスウィートスポットからすこし外れたところに置きました。

「ちょっとこれで叩いてみて♪」

するとあらどうよ耳

倍音が適度にカットされて、不思議なことにローが急にきこえるようになっていました。

「わ~!!」と自分が喜んでいる横で微妙にそのジェルの位置を動かして調整していました。

「うん♪このほうがもう少しでてるかな」

「・・・・・ほんまや音譜

親指の爪くらいの大きさのジェルミュートしただけで、びっくりするほど音が変わったのです。

魔法にかけられたようで、心底びっくりしました。

工夫次第で、ドラムの生音もいろんな音が作れると、チューニングに対する姿勢がその日以来変りました。

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2011年10月10日 (月)

メジャーデビューしたって売れなかったら意味ないやん

村上龍の「13歳のハローワーク」では一口に”音楽”と言っても実に多くの職業に関する説明がある。
その中でわれわれバンドマンはどれに属するのだろうか?
「バンドマン」って職業は記載されていないけど、どうも読んでいると”音楽タレント”と彼は分類している。
「歌手」というのも「ミュージシャン」というのも「作詞・作曲家」というのも職業として記載している。

バンドに要求される要素は実に多彩、多岐にわたるなと思う。

音楽タレント」であるなら、たとえ歌が下手でもルックスが悪くても、何か突出している人をひきつける要素、つまりタレント性があれば成り立つ仕事。
歌手」はとにかく歌がうまいことが大前提。そして天性の声が歌手として生きていけるかの条件。つまりは努力でどうしようもないことがある。
ミュージシャン」ならまず技術が求められる。要するにうまくなけりゃ仕事がない。ある意味、アスリートと同じで技術という数字で測れる要素が大きい。
作詞・作曲家」はとにかく売れる曲を書けることが仕事。

かたや我々のバンド活動を見ると
楽曲は自分たちで作っているし、
歌も、アレンジや演奏も自分たちでする。
そしてライブではただ演奏するだけじゃなくて、見せ方やMC に工夫をこらしてお客さんを楽しませてリピートさせることにも頭を絞る。

こうして見ていくと、上記4つの職業分野を全部自前で賄っているのが「バンド」ってことになるよな。

みみずくずはとにかく”ニッチでポップな”楽曲を作ってお客さんをびっくりさせようってそれだけ考えてやってきた。(実はそれは今も同じ^^)
でも、メジャーデビューして雑誌のインタビューやら、深夜の音楽番組やら、PVの撮影やら、ラジオのDJやと経験すると、どうにもそういうのが苦手だってわかってきた。
不特定多数の人を楽しませるってどういうことか、全然みえなかったんですよね。
要するにタレント性が無かったんでしょうね。

そして自分たちが命を賭けている楽曲が結果として売れなかったので、あえなく廃棄処分・・・

さてこれを読んでいるあなた!

自分たちにタレント性はあると思いますか?

ヴォーカリストは天性の歌声を持っていると思いますか?

演奏力には自信がありますか?

その楽曲は坂本龍一や阿久 悠が聞いても納得すると思いますか?

この4つの要素を全部満たしていないとバンドは成功しない!!??

まぁこれは極論ではありますが、
実際問題、ピンで動く歌手と比べたら4人組のバンドの場合それだけで経費は4倍になるし、専門の作詞作曲家チームに曲を依頼したほうが、より確実性は高まるし、演奏やアレンジにしたってアレンジャーやスタジオミュージシャンにやってもらればすぐに仕上がってくる。
一人の歌手(タレント)に対して、そういう風にチームでお金をかけるので、それなりに「育てる」という流れがある。

しかして、バンドはそれらを全部自前でやっているので、育てる要素もないし、いじくることもできない。売る側からしたら、出てきたものが全て。
それを世に出して売れるか売れないか。
それだけ。
だから結果としてメジャーデビューしていくバンドは星の数ほどいてるけれど、2年経って売れなければ、そのほとんどは使い捨て

それとね、演奏力は努力でなんとかなるとしても、
タレント性、天性の声、作詞作曲能力、、、これらって努力でなんとかなるものなのでしょうか?
バンドで食っていこうと夢を持って、日々純粋に努力してがんばっているあなた。
どうですか。
売れる自信ありますか?
自分には才能があると100%信じていますか?
メジャーデビューまでは努力したら辿りつけます。このブログにはその具体的方法も書いています。
だからがんばってデビューしてください。そして自分たちの才能が世の中で必要とされているかどうか確かめてください!!!

そして,もうひとつ。
あなたの好きな、目指している、尊敬しているバンドで5年以上活躍している人たちを思い浮かべてみてください。
彼ら、彼女らはデビューする前から、話題になっていたり、動員があったり、人気者であったりしていたのではないですか?
無名の頃から「何か」を感じさせる人たちであった。
それが才能というものじゃないでしょうか?
翻っていまのあなたはどうですか?
それは普通の僕たちが努力でカバーできるものなんでしょうか?

そう、ほとんどのメジャーデビューするアーティストは普通の人たちです。
バンドで「普通の」才能が集まって努力して成功するって、それは奇跡にも近いことだと思うのです。
そしてあなたは奇跡を信じてがんばっている。。。cdsun

これはね、皮肉でもなんでもなく、(みみずくずだって目指しているんです、未だに)
こういう事実を認識してチャレンジする方が、ただやみくもに若いエネルギーを夢にぶつけているだけより、ずっと目標の達成の可能性は高まるのではと、自分の経験から思うのです。

バンドで成功するってさ、だからすごいことだと思う。

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